ジーン・クルーパーさんの「ドイツ自動車道記」

そろそろ来週あたり梅雨明けだそうです。
豪雨が西に集中し お気の毒です。

ジーン・クルーパーさんの「ドイツ自動車道記」
ドイツの自動車道路といえばアウトバーンですね。アウトバーンといえば、速度無制限、通行無料と思いますよね。ところが、バス・トラックには制限速度があるし、一部のトラックは有料とのことです。
このアウトバーンの建設は、第1次世界大戦後の世界恐慌の中、失業対策事業としてヒトラーが始めたとのこと。今はEU諸国の交通の要として重要な働きをしていますが、有料化の検討、隣国との関係等問題も多いようです。現に、オーストリアは有料ですので、私達がドイツからオーストリアに入った時は料金を取られたそうです(実際にはETCみたいな仕掛けです)。
アウトバーンで興味のあったことは、中央分離帯が移動可能ということです。一方の車線が事故や工事等で通行出来なくなると、中央分離帯を反対車線側に移動して、両車線での通行を可能に出来ます。我が国のように、事故のため通行止め、ということは起きません。ドイツの自動車道路、実は一般道路でも郊外には時速100km、市内でも時速80km走行可能なところがあります。ですから、アウトバーンが渋滞していると一般道路を走り、アウトバーンの渋滞が解消すると又アウトバーンに戻るという走行が可能です。アウトバーンと一般道路の違いは案内標識板にあります。アウトバーンは青地に白文字、一般道路は黄地に黒文字となっています。
一般道路走行中に疑問を持ったことがありました。それは、鉄道の踏切を止まらずに通過することです。これ、ドイツ人の合理性からきたもので、シグナルが鳴っていない限り一時停止は、渋滞の原因となる、又反エコである、からだそうです。私も日本の踏切での一時停止には以前から疑問を持っていたので、これには大いに共感しました。日本のシグナルは信頼性が低いのですかね。でも、踏切の前で徐行もせず、一気に走り抜けること出来ますか?(ジーン・クルーパー)