ジーン・クルーパーさんの「ドイツ、オーストリア旅行残り話」

7月の月末31日は墨田川の花火大会でした。私が在所の隣の上尾市でも花火大会があり、花火音に誘われ、外にでて花火見物。風もなく、まったりした蒸し暑いなかでしたが、大輪の打ち上げ花火が良く見えました。


ジーン・クルーパーさんの「ドイツ、オーストリア旅行記残り話」
ドイツ、オーストリア旅行記は今回で終わります。
ドイツ人は真面目で勤勉家、そして愛国心が強いです。私、このようなことを中学生の時、担任の先生から聞いていましたが、半世紀もたった今、添乗員から同じことを聞かされ、改めてドイツ国家、ドイツ人の偉大さに感銘を受けているところです。確かに、旅行中のバスの運転手は、交通規則を遵守し、安全運転でした。約束の待ち合せ時間等にも厳格でした。車内での飲食は禁止、特にアイスクリーム、アルコール類は厳禁です。ドイツの街や道路にはゴミは落ちていません(途中、道端に紙くずが落ちていましたが、あれは隣国の人が落としたものだと解釈しました)。どんな田舎を走っていても、電柱・電線を見つけることは出来ませんでした(地中に埋めてあるのです)。洗濯物を干している家もありません(道路から見えないところに干しているのだそうです)。このようにしてドイツの人達は、自分達の国をきれいにしているのです。
ドイツの話です。 夕刻、郊外を走っている時、面白い光景を見ました。道路の両側に、ほとんど車間のない状態で車が縦列駐車しているのです。中に止まっている車が先に出たい時はどうするのか気になりますね。そんな時は、自分の車で前後の車を少しづつ押して移動し、出られるスペースを確保してから走り出すのだそうです。そのために、このような駐車をする時は、車が移動しやすいようにギヤをニュートラルにし、サイドブレーキは弱くかけておくのだそうです。ギヤはマニュアルでなければダメ(オートマチック車ではダメ)。また、バンバーは頑丈な物に取り替えることが必要です。私達日本人に、こんなこと考えられますか。これもドイツ人の合理主義からきているのでしょうね。
車に関して面白い話を聞きました。ドイツでは自動車免許証の書き替えは無いとのことです。免許を取った時の顔写真が生涯通用するのだそうです。そのため、ドイツでは自動車免許証は身分を証明するものには使えません。似たような我が国の話を思い出しました。某省では、入省した時の身分証明書は、辞めるまで書き替えが無いのだそうです。おじさんでもおばさんでも、顔写真はうん十年前のままとのことです。
最後は音楽の話で締めましょう。ストリート・ミュージシャン、今は我が国でも珍しくはないですね。もちろん、ヨーロッパでは何処でも活動していますし、皆上手です。編成としては、アコーディオン、バイオリンが中心で、それにフルート、ギター、コントラバス等を加えるのが、スタンダードですかね。ところが、私、今回はもの凄いのを見てしまいました。ミュンヘンの市庁舎前広場です。バイオリン、フルート、コントラバス、ここまでは普通です。そこに、なんと、グランドピアノが置いてあるのです。グランドピアノですよ。道の上にですよ。こんな編成は、世界広しといえども、このグループだけじゃないかな。終了後はどうするのか気になりましたが、そこまで確認することは出来ませんでした。(ジーン・クルーパー)